新穂高ロープウェイスキー場廃業について
平成15年3月30日の営業をもちまして新穂高ロープウェイスキー場は廃業いたしました。
振り返りますと1973(昭和48)年の営業開始より30年の長きにわたり中部山岳国立公園・新穂高の地において営業を続けてこられましたのは、一重に北アルプスの自然をこよなく愛されました皆様のおかげと存じます。
当時の新穂高はまさに陸の孤島と形容できるくらい道路事情も悪く、そのような地でスキー場を開設することは非常にためらいのあるものでした。
しかし、北アルプスの自然をスポーツを通じてお楽しみいただきたいという熱意が勝り、降り積もる豪雪や寒さと戦いながら、皆様のお楽しみいただく笑顔だけを励みに営業を続けてまいりました。
しかし、全国のスキー場のリゾート化が進む中、自然を前面に出した営業スタイルでは大多数のウインタースポーツファンのご支持を得ることはできなくなり、スキー場の営業を存続することさえ厳しい状況となってしまい、廃業という苦渋の決断をするに至りました。
ラストシーズンとなりました今シーズンは皆様の格別のご愛顧もあり、ここ数年では一番多い16,171名のお客様にお越しいただき、昨シーズンと比べ約1.5倍となりました。
また、ホームページや場内に設置しました掲示板などに寄せられた別れを惜しむ声も多く、この結果と合わせまして皆様の新穂高ロープウェイスキー場に対する熱い思いに従業員一同深い感謝の念と同時に、万感の思いを抱かずにいられませんでした。
しかし、同時にこれだけ皆様にご来場をいただきながらも、本年も赤字となるのは確実でやはり現実の厳しさに打ちひしがれるばかりであります。
現状、バックカントリーやオフピステといった手付かずの自然を探求されるウインタースポーツ愛好家の方はまだまだ少数派といわざるを得ません。
しかし、新穂高ロープウェイは自然を愛する皆様に支えられて営業を続けておりますので、いつの日か皆様に新たな楽しみをご提供できるよう従業員一同努力してまいりますので、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
末文ではありますが、30年間、新穂高ロープウェイスキー場にご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
平成15年3月31日
新穂高ロープウェイスキー場支配人
奥飛観光開発株式会社